苦しかった一日

あさ、父の息使いだけ聞こえる電話が3回鳴った。
声をかけても返事が無い。
そして4回目、開口一番の声
「お前は泥棒か?!」
最初、なんのことかわからなかった。
興奮しているようでただただ怒っている父。
よく聞くと4月末に定期口座から一部総合口座へ移動したお金が無いという。
「口座から口座へ移動したのだから現金は手元にない」
と説明してもどうにもこうにも…。とにかく実家へ向かうと言ってとりあえず受話器を置く。
とおくやいなや、電話が鳴る。
慌ててとると父の口座がある銀行から。
なんと父は「娘がお金を無断でとった」と電話をしたそうです。
4月の末に手続きをした担当者で、父がどういう話をしたか説明してくれ、まずは無くした通帳を捜して欲しいという。そうか、父は通帳を紛失したのか。定期の一部解約した通帳しか見てないから騒ぎ出したのだ。とにかく実家へ行って欲しいという担当者。
ことによっては警察沙汰になると言われた。
父は一部解約の許可はしていないといったそうです。参った。

急いで実家へ。
ベッドに座って怒り心頭の父。
まずは
「オレはこの手続きは知らない。聞いてない。現金をどこへやった?」
と怒鳴る。
私が
「通帳は?」
と聞くと、黙る父。やはり…。だらしない父はなんでもかんでも出してはそのまま。その上にまたいろりろ積み重ねるので行方不明はしょっちゅう。

案の定、テレビの後ろの書類の山のなかに紛れていた。
さて、そこからは私の出番。
その通帳ケースの中には私はもしものことがあるとコワイのでメモを残していました。
「○月○日、父より依頼があり定期から総合へ一部移動」
「何かあれば担当者へ確認」
とオレンジ色の目立つ紙に書いておいたのだ。
あのときは、本人納得ですべてスムースに事が運び、まさかこんなことになるとは思いもしませんでした。

自分に都合が悪くなった途端、話を違う方向へ。
参りました。

朝私が来る前に実家へ来るよう再度銀行担当者へ依頼していた父。
さすがに自分から断りの電話をするという。
担当者が出ると
「お金のことはわかりました。私はなにもわからないので娘に本当に助けてもらっています」
と言った父。受話器を置いた父、
「まだ納得はしてないからな」
とこっちをみて言った。
そのとき、ものすごく腹が立ちました。

この日は月一のお料理教室。しかたがないので先生に事情を説明。
お昼近くに行きましたが、説明はほとんど上の空。はじめて体験しました。


そして今朝、電話機のことで実家へ電話するとヘルパーさんが電話口で
「お嬢さんにお金を盗られた。どうしよう。と言ってますよ」
と。
現実を伝えました。
「今のお父さんの介護サービスを8月以降も受けたいなら移動したお金はそのままにすべき。
もどすなら、もう8月からはこのサービスは受けられなくなる!」
と。すると父はそばにいたヘルパーさんに娘がこういっているがホントか?と聞いている声が。

ヘルパーさんが電話口に出たので、ほんとうのことだからそう伝えて下さいと言って受話器を置きました。ケアマネさんにも事情を説明。

そして銀行の担当者へ電話。担当者の方は、
「こういうこと、この頃多いんです。それにしても昨日ご納得いただいたとお電話いただいたのに…。
お父様の事情をしっているから私たちは即対応できますが、それをしらない方がお父様のいろいろなお話を鵜呑みにされたら、ご家族大変ですね。お父様、大学の先生だったこともあり、話す口調をほんとごりっぱなんですから(苦笑)。  ちなみに…大変言いづらいお話なんですが、施設にということは考えていらっしゃらないのですか?」
もちろん
「また、お父様からお電話いただいたらご納得いただいている電話を以前にいただきましたからと説明しておきます。だいじょうぶです。」
とも。
担当者の方、親子3代で父の教え子さん。
わかる人がいてほんと助かりました。


しばらくはこれが続くと思います。
主人が海外出張に出発したその日の出来事でした。
頭痛い。
by hahamego | 2015-06-25 10:32

手枷足枷で我が道をなかなか行けないショボイ母の日々のため息的ひとりごと。

by hahamego
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