父の誕生日



私と父は誕生月が一緒です。そしてそれは今月。

たびたびブログにも登場しますが父は素直な性格ではありません。
とても難しい。
もちろん毎年、誕生日も父の日もクリスマスも必ずお声をかけて家族揃ってのお祝いのお誘いをします。
でも、当日の朝に確認の電話をすると
「調子が悪くなった」
「天気が悪い」
「外出はちょっと…」
とドタキャン続出。
あわててできあがったお料理やナベを抱えて運んだことも。
そして特に誕生日に関してはめんどくさい。

できるだけ家族が揃ってとか、せめてケーキ持参でプレゼントだけとかいろいろがんばってきました。
でも子どもが成長し主人の仕事が多忙になると時間や日にち調整がなかなか難しくなります。
もちろんこちら側の都合なのですが。
以前、どうしてもこちらサイドの都合が付かず遅れてお祝いをしたいと告げたとき父に無理はしなくていいと言われました。鵜呑みにして遅れてお祝い会をしたら、後日母の元へ届いた父からの葉書に
「誕生日は、その日に祝うことに意味がある。自分達の都合で翌日祝いをされてもうれしくない」
と書かれていた。学習しました(^^:)

さて、今年はなんと平日。どう考えても無理。でも母のところにあるカレンダーには一ヶ月以上前から「○○の誕生日」と父の字で書かれ、その日は父のお気に入りのお手伝いさんに曜日変更してもらう旨がメモられていました。母から「二人だけでお誕生祝いをしよう」と父に言われたそうです。先手を打たれました。

そこで先週土曜日に夕食を誘いました。特に誕生日とは告げず。
いつものように当日の朝に体調しだいと言われました。翌朝、何とか行けると。母も一緒というと必ず行くと昼過ぎに再度電話がありました。

寄りによって日曜日に急遽弘前出張が入ってしまった主人、土曜の夜しか無理になってしまいました。次女は今回塾のため欠席。天気予報で日曜日は雪マーク(ほんとに雪でした)だったので結果的には土曜日で良かったかも。高齢者との外出のときは天気予報も大切です。
そしてお店選び。意外にも仙台中心部車いす対応のトイレがあるお店が少ないのが現実。市街地はどうしても大型店で両親の口に合いません。限られてしまいます。
また、母が車いす、そして父は杖をついてのヨロヨロ歩行のためそれぞれに大人の力が二人は必要。また歩行可能距離の短い父のためにお店の近くまで車が寄せられないと無理。

このいろいろな条件の元、父がチョイスしたお店は昔ながらの中華料理店。
ここは入り口も店内も広く、前回車いすの母を連れて行ったときもとても親切に対応してくれました。
少しずつしか食べれない父のため、いろいろな料理をとって小分けにする中華料理はピッタリ。
注文を済ませたあと、母と主人と私からメッセージカード付きでお誕生日プレゼントを差し出しました。
父はビックリ。でもイヤな気はしなかったようです。
父の誕生日_f0223234_91266.jpg

何となく口元上向きでしょ?肩にかかっているのが今回のプレゼント、グリーンの薄手のトレーナー。
父の服は、かぶりもので、前ファスナー、袖口ボタンは×。その条件にあったものを探します。

父の誕生日_f0223234_10135377.jpg

とにかく美味しい食事でお腹いっぱいになった父は満足してくれた…と思います。

さて、そろそろお開きと会計を済ませて戻ると、母が「トイレ」と言い出しました。
そこからは施設に帰るまで怒濤の嵐。
なんと母、失敗しておりました。トイレへ行くとズボンがビショビショ。不覚にもバスタオルは駐車場の車の中。とにかくパットなどを交換してお店を後に。車にはバスタオルを敷いて乗ってもらいました。クッション2枚オシリに敷いていたのですが、しっかり車いすまで到達していて、車いすをしまおうとしていた主人が濡れた自分の手に(@@:)  
まずは父を家に送り、急いで翌朝の朝食の準備をして、次は近くのスーパーへ。だってオシリに常に敷いている円座が2枚ともビショビショなので代わりが必要。これまた駆け込み2枚ゲット。
あんまり急いでいておつりもらわず走り出したら後ろから
「お客様〜!おーつーりー!!!」
って呼び止められたほどでした。
施設に戻ってからは、母の衣類交換やらなにやらでバタバタ。
でも、その様子を母はニコニコ眺めていました。
「どうしてこんなになったんだろうね。困ったモンだね。」
って。  何だかこちらも「なんでかね〜。」って笑ってしまいました。


翌朝、父からお礼の電話がありました。
「体調が今ひとつだったが無理してでも行って良かったよ。ありがとう。」

すかさず、どうか父の具合が悪くなりませんように…と思ってしまいました。

父の誕生日_f0223234_10194778.jpg

by hahamego | 2013-04-22 10:39

手枷足枷で我が道をなかなか行けないショボイ母の日々のため息的ひとりごと。

by hahamego
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